親不孝役者・キャスト紹介
§齊藤あきら
1966年生まれ、東京都出身。身長182cm、体重68kg。
『親不孝役者』では、主役の工藤正明を演じる。
クセのない風貌と恵まれた長身から、『呪怨』（清水崇監督）の関根先生役、『怪談』（山元清史監督）の教師役、『呪われた学校』（白石和禰監督）の教師役などホラー映画の先生役や、新聞記者、検察官、医師など、ホワイトカラー役を得意としてきたが、今回は役柄も一変。知的とはいえないがいつも一所懸命、屈折しているが根は善良、しょうもない奴だが周囲に愛される主人公を熱演する。一見自然体のように見えて、その実高度な演技に裏打ちされた齊藤あきらの正明役は、口うるさい安達監督をも内心うならせた。
ほかに、舞台『あわれ彼女は娼婦』の警視役、2013年映画『凶悪』（白石和彌監督）の検察官役など。NHK-FMラジオ『青春アドベンチャーエンジェル』、文化放送『サウンドパラダイス』ではレギュラーをつとめた。
料理と野球が得意。
それぞれ独立した若手役者たちの真剣な稽古場として、ときにはプロのレッスンを受け、あるいは独自に小品を制作するべく、俳優コミュニティの映像演技藩φ空集合を主宰する。
（株）現代制作舎所属。
映像演技藩φ空集合のオフィシャルブログ。
http://blogs.yahoo.co.jp/kuushuugo
§篠原ゆき子
1981年生まれ、神奈川県出身。身長161cm。
明治学院大学法学部法律学科卒業。
2011年、舞台『おしまいのとき』（ポツドール）で主役に抜擢され、暴力とレイプシーンを含む苛酷な役柄を熱演した。2012年、映画『おだやかな日常』（内田伸輝監督）では、二人のヒロインのうちユカコを演じる。
2014年、『共喰い』（青山真治監督）の琴子役で、第28回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。2015年は、映画『深夜食堂』（小林薫監督）の夏木いずみ役、『Ｚアイランド』（品川ヒロシ監督）の恵役などで活躍、2016年1月から『ピンクとグレー』（行定勲監督）が絶賛公開中。
『親不孝役者』では正明の片思いの相手、夏川あおい役。コケティッシュな容姿と体当たりも惜しまぬプロ意識の高さから、ヘヴィーな役柄も少なくないが、今回はむしろ古典的なヒロイン役を当てられ、ちょっとつかみどころのない美女を繊細に演じる。マドンナの内面はいつだって謎なのだ。
料理が得意。絵を描くこと、ものを書くことが趣味。
テアトル・ド・ボッシュ所属。
篠原ゆき子公式ブログ。
http://ameblo.jp/shinoharayukiko/
§武藤令子
1967年生まれ、東京都出身。身長163cm。
本作では、主人公の旧友・塩崎裕子役。結婚を機に役者を引退、実家の家業を継いで順調のはずが、嘘の夫婦を演じる二人につきそって韮崎まで同行するという、ありがたくない役回り。たまにはキツ～イことも言うが、心優しく面倒見のよい裕子を、武藤令子が好演する。
桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒業。映像演劇藩φ空集合のメンバー。
ドラマ『ナースのお仕事スペシャル離島編』、『深夜食堂2』や、映画『喰女』（三池崇史監督）、『御手洗薫の愛と死』（両沢和幸監督）などで注目されるほか、舞台経験も豊富で、2015年には舞台『軋み』（ブラジリィ・アン・山田作 / 猪津Ｕ伍演出）で、φ空集合の元木ちはやとＷキャストの主演をつとめ、好評を得ている。
三味線は今藤流名取、西洋音楽ではパイプオルガンが得意。茶道とクラシックバレエをたしなみ、スキーやゴルフにも心得がある。
株式会社サーブプロモーション所属。
個人オフィシャルブログ、ツイッターは下記。
http://ameblo.jp/muto-reiko/
https://twitter.com/reiko930
§岩崎光里
1976年生まれ、東京都出身。身長152cm。
成城大学法律学部法律学科卒業。
東京アクターズスタジオを修了後、主宰の大山勝美に抜擢され、1999年、テレビ東京開局35周年記念作品『永遠のアトム--手塚治虫物語』でデビュー。2009年、昼ドラ『かりゆし先生ちばる！』では花恵先生役のコミカルな演技が好評を得る。
2005年、映画『空中庭園』（豊田利晃監督）に出演、2010年『ロストパラダイス・イン・トーキョー -Lost Paradise in Tokyo-』（白石和彌監督）では京子役を演じた。
小柄ながら運動神経抜群で、フィギュアスケートの腕前はプロ級。日本舞踊からアルゼンチンタンゴまで多種のダンスをこなすほか、極真カラテをたしなむ。英語の日常会話可能。
本作では、正明の妹、春美役。兄と違って堅実な生活ぶりで、かいがいしく父の世話をする。家事をこなすかたわら、東京まで出かけて困った兄ちゃんに帰省をうながす、一番の苦労人役である。
§市村直樹（画像左端）
1973年生まれ、横浜市出身。
水野雄司役。編集スタッフと同一人物。§山田昌
1973年生まれ、長崎県出身。身長170cm、体重62kg。
1995年、東京芸術教育アカデミー養成学校入所。2007年から映像演劇藩φ空集合に参加。
2000年から細川たかし公演『花吹雪遠山櫻』に出演、博多座を皮切りに、新宿コマ、名古屋御園座、大阪飛天、新歌舞伎座、明治座のすべてに登場した。2004年にはNHK大河『新撰組！』に出演。2005年、Vシネマ『実録東声会 初代町井久之 暗黒の首領』など。2015年舞台『軋み』にも参加、主演女優二人を支えた。
本作では、裕子の夫、塩崎守役。
日ごろは時代劇出演が多いが、本作ではあえて押さえた演技を要求され、よく応えた。今後演じてみたいのは、徹底した悪役。俳優としては、逆に思いやり深い人でありたいという。
特技は殺陣、趣味は絵画。
§元木ちはや
1974年生まれ、大阪府出身。身長161cm。
切れ長の瞳が印象的な美貌の主。本作では、正明の元彼女、鈴木千晶役。
17才で演劇の世界に入り、2005年、映画『空中庭園』（豊田利晃監督）の看護師役、2013年ドラマ『女検視官・江夏冬子』松山清美役、ＣＭ『小林製薬ブレスケア タバコ編』などに出演。
2015年、劇作『軋み』に惚れ込み、みずから初のプロデュースに挑戦した。同作では主役の人気漫画家を、武藤令子とのＷキャストで演じて好評を博す。
マルチな才能の持ち主で、本作では出番が終わると現場の助監督を買って出るなど、スタッフを驚かせる一面も。
趣味の乗馬はキャリア10年で、機会があれば劇中でも演じてみたいという。他に英会話と水泳が得意。
映像演劇藩φ空集合のメンバー。§川原和久
1961年生まれ、北九州市出身。
日本大学藝術学部演劇学科卒業。身長183cm、体重68kg。
言わずと知れた、ドラマ『相棒』の伊丹憲一刑事役。劇場版スピンオフ『相棒シリーズ X DAY』（橋本一監督）では主役をつとめる。ほかに、2013年ドラマ『半沢直樹』第２部で貝瀬郁夫役、2015年『陰陽師』の藤原兼家役、2009年映画『泣きたいときのクスリ』（福島三郎監督）など。
苦み走った風貌と特異な存在感で、一度見たら忘れられない役者である。
本作でどんな役かは、観てのお楽しみ。
§螢雪次朗
1951年生まれ、埼玉県出身。身長170cm。
日本映画に欠かせない名脇役。刑事物、ホームドラマ、大河、コメディ、ＳＦ、特撮ものと、役柄・ジャンルともにきわめて幅広い。著名な出演作は数え切れないが、近年では朝ドラマ『マッサン』のりんご農園主・西田進役や、映画『ガメラ』平成シリーズ三部作で知られる。
1995年『ガメラ 大怪獣空中決戦』、1996年『ガメラ2 レギオン襲来』、1999年『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』（三作とも金子修介監督）すべてに登場、ユニークな設定の大迫力（おおさこ・つとむ）役で強い印象を残した。
本作では、正明が所属する芸能事務所の社長役。
§成瀬正孝
1950年生まれ、長崎県出身。身長176cm。
映画ファンには「ピラニア軍団」の悪役としておなじみ。『仁義なき戦い』シリーズ、『暴れん坊将軍』シリーズをはじめ、1989年映画『将軍家光の乱心 激突』（降旗康男監督）の土門源三郎役、2002年『凶気の桜』（薗田賢次監督）など、出演作多数。
ハードボイルドで男臭い役柄に定評があり、とりわけ渡瀬恒彦とコンビを組んだ1997年映画『鉄と鉛』（きうちかずひろ監督）の矢能政雄役には、今もなお「極上」との声が上がる。同作に助監督時代の安達正軌が参加しており、成瀬正孝と知り合った。
本作では、正明の叔父役。
§重田千穂子
1957年生まれ、鹿児島県出身。身長154cm。
テアトル・エコー附属養成所を経て、劇団テアトル・エコー入団。
『いただきます』に、ヒロシ＆チーボーのチーボーとしてレギュラー出演。NHK『コメディー お江戸でござる』の「おかみさん」ことおしげ役で知られる。近作に、2013年映画『奇跡のリンゴ』（中村義洋監督）、『飛べ！ダコタ』（油谷誠至監督）、2014年『六月燈の三姉妹』（佐々部清監督）。
すぐれたコメディエンヌとして、舞台でも活躍中。2014年『遭難姉妹と毒キノコ』、2015年『けっこうな結婚』（ともにテアトル・エコー）など。
『親不孝役者』では、正明のマネージャー役。
オフィスPSC所属。
§品川徹
1935年生まれ、北海道出身。身長170cm。
本作では、正明の父役。
1967年、劇団転形劇場の結成に参加、古典名作、歌舞伎の現代劇化、前衛劇など、幅広いキャリアを蓄積してきた。2003年ドラマ『白い巨塔』の大河内教授が当たり役、2009年映画『沈まぬ太陽』（若松節朗監督）、2010年『相棒 劇場版II』（和泉聖治監督）、2014年『野のなななのか』（大林信彦監督）など出演作多数。
2015年『龍三と七人の子分たち』（北野武監督）では、早撃ちのマックをファンキーに快演、功成りなしとげてなお進取の気性を見せる。
品川徹の役者日記（個人ブログ）。
http://blogs.yahoo.co.jp/jcbsf264
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