バラにはさまざまな花形があり、花びらの形、重ね、咲き方などが異なる。花形は、花色とならんで、花の姿を決定する大きな素養のひとつなので、代表的なものをご紹介。

I. モダン・ローズに多い花形

■ 剣弁高芯咲き

　先のとがった花びらが八重に巻き上がって咲く形で、中心が高くなるのが特徴。

■ 半剣弁高芯咲き

　剣弁よりも、やや先の丸い花びら。

■ 丸弁高芯咲き

　先の丸い花びらが、八重に巻き上がって咲く。

■ 丸弁抱え咲き

　丸弁で、中心を抱えるように咲く。

II. オールド・ローズ、イングリッシュ・ローズなどに多い花形

■ ディープカップ咲き

　先の丸い花びらが、深い盃状に咲くもの。

■ カップ咲き（丸弁）

　オーソドックスな盃状。

■ シャロウカップ咲き
　カップ咲きのうちで、浅い盃状に広がるもの

■ ロゼット咲き

　カップ咲きのうち、内側の花びらが小さく、ぎっしりとつまったもの。
　より複雑な花形となる。

■ クォーターロゼット咲き

　ロゼット咲きのうち、花の中心から花びらが４分割されるもの。
　花弁数が多くなり、精緻な印象になる。

■ ポンポン咲き

　球状の小輪の花がまとまって咲く。

■ 半八重平咲き

　二重の花びらが、フラットな形に開く。

■ シングル咲き
　一重のシンプルな平咲きで、原種などに多い。